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福岡アンティーク ジャン=ピエール・カシニョール 1979年 リトグラフ 56/150

アンティーク

🌹 カシニョール作品の魅力

1. エレガントで甘美な女性像

カシニョール(Jean-Pierre Cassigneul)の最大の魅力は、優美でエレガントな女性像です。描かれる女性たちは、つばの広い帽子や当時の流行を取り入れたファッションに身を包み、洗練された雰囲気を持っています。彼女たちの憂いを帯びた表情や、ふとした瞬間の仕草には、映画のワンシーンのようなドラマ性や物語性を感じさせます。この作品でも、バラの垣根を背景にたたずむ女性の、どこかノスタルジックで甘美な雰囲気が魅力です。

2. 華麗な色彩と独特の表現

彼の作品は、華麗で洗練された色彩が特徴です。特に、明るい色調の中に差し色として黒や濃い色が効果的に使われることで、画面全体にリズムと深みが生まれます。

  • この作品では、背景のバラのピンク垣根の緑、そして女性の洋服の落ち着いた色味が、パープルのマット(額装の台紙)とも相まって、非常に優雅な調和を生み出しています。
  • 多くの場合、女性の顔は明確に描かれず、後ろ姿や横顔、あるいは帽子で隠されていることが多く、これが鑑賞者の想像を掻き立て、作品に神秘的な深みを与えています。

3. 希少性とリトグラフの魅力

  • 限定部数(エディション): 150部限定の作品であり、「56/150」というサインは、その部数の中で56番目に摺られたことを示しています。限定版画であるため、希少性があります。
  • リトグラフ(石版画)の技法: 油彩画のような濃厚な色調と、版画特有の繊細なタッチの両方を併せ持つリトグラフは、カシニョールの描くエレガントな世界観と非常に相性が良いです。1970年代から1980年代にかけてのリトグラフ作品は、彼の人気が世界的に高まった時期のもので、特に愛好家が多い時代です。

4. 日本での高い評価

カシニョールはフランス本国よりも先に日本で人気が高まった画家として知られています。その優雅で甘美な作風が、日本の美意識や感性と深く調和したためと言われています。彼の作品は、日本の多くの美術館やギャラリーで紹介され、インテリアとしても非常に高い人気を誇ります。

1979年は、カシニョールが国際的な評価を確固たるものにし、作風が成熟期に入った時期の作品が多く制作された年の一つであり、その点でも価値があると言えるでしょう。

寸法 販売価格 

1240×950 98,000円

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