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骨董品 福岡 霰紋 萬代屋釜 佐藤清光作 茶道具

佐藤清光の技術と評価

佐藤清光(1916年-1996年)は、山形県出身の釜師で、山形鋳物界を代表する名工です。重要無形文化財保持者である根来実三に師事し、その卓越した技術と芸術的センスで多くの茶人から高く評価されています。彼の作品は、日展や日本伝統工芸展で数々の受賞歴を持ち、1992年には勲六等瑞宝章を受章するなど、その功績は広く認められています。

「霰紋」粒状の模様

この「霰紋」は、細かな粒状の模様が釜全体に施されており、見る角度によって光の反射が変わり、様々な表情を見せるのが特徴です。こうした繊細な表現は、高い鋳造技術の証であり、佐藤清光の作家としての力量を物語っています。

萬代屋釜の歴史的価値

萬代屋釜は、千利休が釜師・辻与次郎に作らせ、娘婿である萬代屋宗安に贈ったことに由来するといわれる、由緒ある釜の形です。画像のような鬼面鐶付(きめんかんつき)と呼ばれる鬼の顔を模した鐶付(かんつき)や、肩と腰に施された筋が特徴です。

この釜は、単なる湯を沸かす道具ではなく、茶道の精神である「侘び・寂び」を象徴する存在とされています。古くから伝わる萬代屋釜の形を、現代の名工である佐藤清光が優れた技術で再現したこの作品は、日本の伝統文化と美意識が融合した、まさに芸術品と言えるでしょう。

釜としての実用性と風雅

茶道具の釜の良さは、湯を沸かすという実用性だけでなく、その見た目の美しさや湯が沸く音にもあります。茶釜で湯を沸かす際に聞こえる「松風(まつかぜ)」と呼ばれる風雅な音は、茶室に静かで落ち着いた雰囲気を演出します。また、鉄製の釜は、鉄分が溶け出すことでお湯の味がまろやかになるともいわれています。

「萬代屋霰釜」は、端正な萬代屋釜の姿と、光の加減で表情を変える霰紋が見事に調和しており、茶席を格調高く彩るだけでなく、使うたびにその奥深い風情を感じさせてくれるでしょう。

販売価格 30,000円

福岡骨董品ほんとくの商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。

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