「銀化現象」(イリデッセンス)の神秘的な美しさ
- ローマンガラスが数百年から2000年もの長い年月、地中に埋まっていたことで、ガラスの成分と土中の成分が化学反応を起こし、表面に薄い膜状の層ができます。
- これが光を複雑に反射し、銀色、金色、虹色など、見る角度によって様々な色にきらめく独特の光沢を生み出します。この現象は銀化(ぎんか)と呼ばれ、人工的には再現できない自然と歴史が織り成した偶然の産物として非常に珍重されます。写真のガラスの白い部分や光沢のある部分がこれにあたります。
古代へのロマンと歴史的価値
- 少なくとも1500年、古いものは2000年以上前の古代ローマ帝国時代に作られたものです。
- 当時の人々の生活で実際に使われていた品であり、そのガラスを通して、古代の人々の生活や文化、そして遠く離れた地域との交易に思いを馳せることができます。
- 紀元前1世紀頃に発明された「吹きガラス」の技術が世界に広がるきっかけとなった、ガラス工芸史においても重要な遺物です。
一点物の希少価値
- 長い年月を経て発掘されるため、完全な形で残っているものは極めて稀で、博物館級の価値があります。
- 発掘された破片であっても、銀化の風合いは一点一点異なり、「自分だけのオリジナル性」が強く、天然の宝石にも負けない希少性があります。



寸法
105×105×45






