1. 「おもてなし」のメッセージ
茶道の世界では、客人が席に座る際、まず煙草盆が出されます。これには「どうぞお楽に、ごゆっくりおくつろぎください」という主人の無言のメッセージが込められています。
- 実用的に煙草を吸うためだけでなく、その場の空気を和ませる「ウェルカムツール」としての役割があります。
2. 「間(ま)」を楽しむ贅沢
現代のシガレット(紙巻き煙草)とは違い、キセルで刻み煙草を吸うには、火入れの炭を整え、吸い終わったら灰を叩き落とすという手間がかかります。
- この一連の動作が、忙しい日常の中に「句読点」のような穏やかな時間を生み出します。
- 道具を愛でながら、火の揺らぎや煙を眺める時間は、究極の贅沢と言えるかもしれません。
3. 日本の工芸美の結晶
煙草盆は、小さな箱の中に日本の伝統技術が凝縮されています。
- 指物(さしもの): 木材を組み上げる精巧な箱作り。
- 漆芸(しつげい): 溜塗りや蒔絵などの美しい表面仕上げ。
- 金工(きんこう): 火入れ(火種を入れる器)や灰吹き(灰を捨てる筒)に施された彫金。
- お写真のような手提げ付きのタイプは、持ち運びの機能性と造形美が両立されており、インテリアとしても非常に完成度が高いです。
4. 現代における「見立て」の楽しみ
現在、煙草を吸われない方でも、煙草盆を別の用途で楽しむ方が増えています。
- 文房具入れ: 小さな引き出しにクリップや印鑑を入れ、上のスペースにペンを置く。
- 花器: 火入れの部分に落とし(水入れ)を入れ、季節の花を生ける。
- 趣味の空間: お気に入りの小物をディスプレイする「見せ場」として活用する。


福岡骨董品 ほんとくの商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。
寸法 販売価格
320×200×320 40,000円
画像の煙管は別売りです。






