1. 作家・技法の良さ:名門「一ノ瀬宗也」による精緻な鋳造
付属のしおりにもある通り、一ノ瀬家は400年近い歴史を持つ伝統工芸「高岡銅器」の地で、明治期から続く高名な唐物風炉師(からものふろし)の系譜です。
- 立体感と生命感: 葉脈の緻密な表現や、虫食いの穴(透かし)のリアルさ、そして葉を支える茎の有機的な曲線など、蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)の高度な技術が遺憾なく発揮されています。
- 実用性を兼ね備えたバランス: 単なる鑑賞物ではなく、実際に釜の蓋や柄杓を置いた際の安定感、手馴染みの良さが計算され尽くしているのが、三代宗也の卓越した手腕です。
2. 素材の良さ:五感に響く「南鐐(純銀)」の品格
茶道において「南鐐(なんりょう)」とは、上質な純銀を意味します。共箱(木箱)の表にも「南鐐 一葉蓋置」と格調高く墨書されています。
- 独特の「涼」と「侘び」: 銀は使い込むほどに空気中の成分と反応し、うっすらとした特有の「渋み(古色)」を帯びていきます。金属でありながら柔らかく落ち着いた、茶席にふさわしい「侘びた輝き」が育っているのが見て取れます。
- 美しい音色: 柄杓や蓋を置いたとき、あるいは手にしたときに、銀ならではの微かで心地よい「音」の響きがあり、五感で静寂を楽しむ茶の湯の空間をより一層引き立てます。
3. 造形・趣向の良さ:「一葉」がもたらす季節感と遊び心
一枚の木の葉(または蓮の葉)を丸めた「一葉(いちよう)」の造形は、茶人の遊び心と季節感を演出する上で非常に重宝されます。
- 見立ての美: 自然界の瑞々しい一瞬をそのまま金属に写し取ったような姿は、特に初夏から秋にかけての季節(青葉や落葉の時期)の茶席において、涼しげで風情ある景色を演出します。
- 陰影の愉しみ: 虫食い穴の「透かし」から光が漏れ、敷物や畳に落とす影さえも、お点前の中での美しい演出要素となります。




ほんとくの骨董品商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。
寸法
50×50×50





