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福岡アンティーク 黒漆塗りのローテーブル

アンティーク

1. 吸い込まれるような「漆黒」の深み

黒漆の最大の魅力は、単なる「黒い塗装」とは一線を画す圧倒的な色の深みです。

  • 鏡面のような光沢: 漆を塗り重ねて磨き上げる「蝋色(ろいろ)仕上げ」などは、鏡のように周囲を映し出します。
  • 光を和らげる: 鋭い光を反射するプラスチックや金属とは違い、漆は光を柔らかく吸収・拡散するため、目に優しく、落ち着いた気品を漂わせます。

2. 装飾が「最も美しく映える」キャンバス

黒漆は、金銀の「蒔絵(まきえ)」を最も美しく引き立たせる色です。

  • 色のコントラスト: 深い黒があるからこそ、金箔の輝きが鮮やかに浮かび上がり、宝石のような贅沢さを演出します。
  • 奥行き感: 黒漆の層があることで、装飾が浮き上がっているような立体感と神秘的な美しさが生まれます。

3. 「100年使い続けられる」驚異の耐久性

漆は「最強の天然塗料」と呼ばれ、非常に実用的です。

  • 耐性に優れる: 水、油、アルコール、熱、酸、アルカリに強く、日常の汚れも布で拭くだけで簡単に落ちます。
  • 抗菌・防虫効果: 天然の抗菌作用があるため、衛生的で長持ちします。
  • 修理が可能: 万が一傷ついても、塗り直しや修理をすることで、数世代にわたって受け継ぐことができます。

4. 使うほどに美しくなる「育てる楽しみ」

漆器は「生きている」と言われ、時の経過とともに表情が変わります。

  • 艶が増す: 毎日布で拭き、使い込むことで、よりしっとりとした深い艶が出てきます。
  • 透明感が出る: 年月が経つと漆の透明度が増し、中の文様や木目がより鮮明に見えるようになることも、愛好家にはたまらない魅力です。

5. 空間を引き締める「格式」と「モダン」の共存

黒漆のテーブルが一つあるだけで、お部屋の印象がガラリと変わります。

  • フォーカルポイント: 空間の主役(視線の中心)になり、部屋全体をビシッと引き締める効果があります。
  • 和洋を問わない: 伝統的な和室はもちろん、実はモダンな洋室やヴィンテージ家具とも相性が良く、洗練された「和モダン」な空間を作り出してくれます。

6. 実用性を兼ね備えた「三杯引き出し」

美術品のような外観ですが、3つの引き出しが付いている実用性も魅力です。

  • リモコンや書類、文房具など、生活感の出やすい小物を隠して収納できるため、常に天板の美しい細工を眺めながら、お部屋をスッキリと保つことができます。

7. 和洋を問わない「猫脚」の気品

このテーブルの面白い点は、伝統的な東洋の技法を用いながら、脚部が優雅な曲線を描く「猫脚(カブリオール・レッグ)」に近いデザインであることです。

  • 重厚感がありながらも、足元に空間があるため圧迫感を与えません。
  • 和室に置けば「格調高い空間」になりますし、モダンな洋室に置けば「洗練されたアンティーク・ミックス」の主役になります。

8. 緻密なストーリー性のある意匠

天板に描かれた3つの構図が非常に贅沢です。

  • 中央: 満開の花と鳥が描かれ、生命力と華やかさを象徴しています。
  • 左右: 花瓶(瓶花)のデザインは、古くから「平安」や「富貴」を願う縁起の良いモチーフとして愛されてきました。
  • 縁取り: 周囲を埋め尽くす幾何学模様の細工も一切の妥協がなく、職人の凄まじい手仕事の時間が凝縮されています。

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