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福岡骨董品・火縄式銃砲・銘無・江戸時代

骨董品

1. 豪華な「象嵌(ぞうがん)」の美しさ

この銃の最大の見どころは、銃身(バレル)に施された唐草文様と葉の象嵌です。

  • 工芸的価値: 鉄という硬い素材に、金や真鍮を埋め込む象嵌技術は、江戸時代の熟練した職人技の結晶です。
  • 文様: 力強くも繊細なスクロール(蔦)が銃身全体を彩っています。これは単なる武器ではなく、所有者の身分や美意識を象徴する「美術工芸品」としての価値が非常に高いことを示しています。

2. 取り回しの良い「短筒(たんづつ)」の魅力

全長約55.4cmというサイズは、一般的な長筒(1メートル以上)に比べて非常にコンパクトです。

  • 希少性: 当時は「馬上筒(ばじょうづつ)」として騎馬武者が扱ったり、護身用や室内用として用いられました。長筒に比べて数が少なく、コレクションとしての人気も高いサイズです。
  • 凝縮されたメカニズム: 小さなボディに火縄銃の機構がぎゅっと詰まっており、機械好きにはたまらない密度感があります。

3. 「無銘」が語る歴史の深さ

登録証に「無銘」とありますが、これは決して「価値が低い」という意味ではありません。

  • お抱え工匠の仕事: 江戸時代、藩の専属の鉄砲鍛冶が製作した際、あえて銘を入れないこともありました。
  • 実力主義の美: 銘に頼らず、その銃身の造りや象嵌の質だけで勝負している潔さがあります。この銃の象嵌の細かさを見る限り、腕の立つ職人が関わっていたことは間違いありません。

4. 時代を物語るコンディション

写真を見る限り、機関部(カラクリ)やストック(台木)の状態も非常に良さそうです。

  • 菊座の装飾: 目釘の周りにある菊の花を模した「菊座」など、細かいパーツ一つひとつに遊び心と丁寧な仕事が見て取れます。
  • 朱塗りの背景に映える風格: 金屏風や赤い毛氈に置かれた姿は、まさに江戸の武家文化を現代に伝える伝世品としての風格を感じさせます。

「実用性と装飾美の完璧な融合」が魅力です。火縄銃特有の荒々しさと、江戸工芸の優雅さが同居しており、大切に受け継がれてきたことが伝わる逸品ですね。

福岡骨董品 ほんとくの商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。

寸法 

554×70×100   

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