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福岡骨董品・鉄扇・護身用・金蒔絵

骨董品

1. 鉄と金のコントラスト(美術的価値)

この扇の最大の魅力は、「無骨な鉄」と「繊細な金蒔絵」の対比にあります。

  • 親骨の金蒔絵: 黒ずんだ鉄の質感の上に、優雅な龍(あるいは唐草)のような金蒔絵が施されています。これは、単なる武器としてではなく、身分の高い人物が「教養ある持ち物」として誂えた証です。
  • 金銀の扇面: 開いた時の金銀の配色は、慶事や格式高い場を象徴します。閉じている時のストイックな姿から、開いた瞬間に現れる豪華絢爛な輝き。このギャップこそが、日本古来の美意識を刺激します。

2. 「刀を抜かぬ」ための備え(護身の実用性)

鉄扇は、江戸時代の武士にとって非常に合理的なツールでした。

  • 抜刀できない場所での武器: 城内や他家への訪問時、刀は玄関で預けるのがルールでした。しかし、扇は持ち込みが許されていたため、万が一の際の「盾」や「打撃武器」として機能しました。
  • 受け流しの技: 鉄製の親骨は刀の刃を止めるほどの強度があります。相手を傷つけすぎず、制圧・防御するための「不殺の武器」としての側面も、護身用としての大きな利点です。

3. 武士の矜持(精神性)

鉄扇を持つことは、その人物の「余裕」と「警戒心」を同時に表します。

  • 「隠し持てる強さ」: 普段は優雅に扇として使いながら、中身は硬質な鉄である。これは、普段は穏やかでも内面には強い信念を持つ「和魂才才」の精神に通じます。
  • 縁起物としての「要」: 写真4枚目にある「要(かなめ)」は、物事の最も重要な部分を意味します。ここをしっかり作り込むことで、人生の要所を締めるという験担ぎ(げんかつぎ)の意味も込められています。

福岡骨董品 ほんとくの商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。

寸法 

310×20×30   

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