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骨董品 平棗 武蔵野の月 一閑 中村宗尹

骨董品

加賀蒔絵の作家。人間国宝である川北良造を父に持ち、豊島文洲に師事した実力派の蒔絵師です。その作品は、黒漆と蒔絵のバランスが特に美しいと評価されています。加賀藩の細工所で、大名家の調度品や贈答品として発展した歴史を持ち、その端正な佇まいと優美な彩りが特徴です。中村宗尹は、この伝統的な加賀蒔絵の技術を高いレベルで継承しています。日本画の伝統的な題材であり、広がる武蔵野の野に月が浮かび、草々が風にそよぐ情景は、非常に風雅で詩的な美しさを持っています。この意匠が棗に表現されることで、茶席に趣と奥行きを与えます。繊細な金蒔絵で描かれた草の表現は、光の当たり方によって様々な表情を見せ、見る人を飽きさせません。

一閑張り(いっかんばり) 和紙などを重ねて素地を作り、その上から漆を塗る技法です。木の素地とは異なり、和紙特有の柔らかい風合いと、どこか侘びた風情が魅力です。中村宗尹が一閑の技法を用いていることで、単なる豪華さだけでなく、独特の温かみと奥ゆかしさが加わります。

作家の技術、意匠の美しさ、そして「一閑」という伝統的な技法が組み合わさった中村宗尹の平棗は、茶道具としての実用性はもちろんのこと、美術品、工芸品としても高い価値を持ちます。大切に受け継がれてきた「骨董品」としての風格も、その魅力を一層高めます。

販売価格 29,000円

福岡骨董品 ほんとくの商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。

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