時代箪笥、特にこのような「小箪笥(こだんす)」には、現代の家具にはない独特の静かな力強さと、長い年月を経て育まれた美しさが凝縮されています。
1. 「経年変化(エイジング)」という名の芸術
一番の魅力は、何といってもこの木肌の質感です。
- 飴色の艶: 長年人の手に触れ、磨かれ、空気に触れることで生まれた深い色艶(パティナ)は、一朝一夕では作れません。
- 生活の記憶: 天板にある傷や輪染みなどは、かつて誰かの生活の一部であった証です。これらが「欠点」ではなく、道具としての「深み」や「物語」として立ち上がってくるのが時代箪笥の醍醐味です。
2. 杢目(もくめ)の力強さ
特に天板の部分に注目すると、非常に複雑で力強い玉杢(たまもく)や縮杢(ちぢみもく)に近い表情が見て取れます。
- この小箪笥は、素材選びにもこだわりが感じられます。おそらく欅(ケヤキ)や桑(クワ)といった質の高い広葉樹が使われている可能性が高く、小ぶりながらも非常に贅沢な作風です。
3. 控えめながら主張する「鉄金具」
引き手に使われている丸環(まるかん)や、下段の力強い角手(かくて)などの鉄金具も重要な見どころです。
- 黒く錆び付いた鉄の色味が、古い木材の褐色と合わさることで、全体を引き締める「静かなアクセント」になっています。現代の量産品のような華やかさはありませんが、職人の手仕事による堅実な造形美が宿っています。
4. 現代の空間に馴染む「機能的な造形」
このサイズの小箪笥は、現代のライフスタイルにおいて非常に優秀なインテリア・ピースとなります。
- 変則的な引き出し構成: 左右非対称、あるいは大きさの異なる引き出しが並ぶ様子は、視覚的にリズムを生みます。
- 多用途性: デスクの上で文房具を整理したり、和室の床の間に置いたり、あるいは洋室のチェストの上に重ねてアクセントにしたりと、場所を選ばない「収まりの良さ」が魅力です。



ほんとくの骨董品商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。
寸法 販売価格
410×300×190 10,000円





