上下が重厚な板戸で中央付近に細い縦格子が組み込まれた「格子蔵戸」には、日本の気候風土や蔵という建物の特性に合わせた、非常に理にかなった優れた機能と意匠の良さがあります。
- 効果的な換気と湿気対策(調湿性)
- 蔵は気密性が高いため内部に湿気がこもりやすく、カビや木部の劣化、収蔵品の傷みの原因になります。
- 中央に通気性を持たせることで、戸を閉めた状態でも適度に風を通し、内部の湿気を逃がして乾燥した状態を保つことができます。日本の高温多湿な気候において、建物を長持ちさせるための知恵です。
- 採光と防犯・防火性のバランス
- 全面が板戸だと中は真っ暗になりますが、中央の格子から程よい自然光が差し込むため、昼間であれば手元が確認しやすくなります。
- 一方で、格子が中央の一部分(腰高の帯状など)に限定されているため、大きな開口部を設けるよりも外部からの侵入リスクを抑えつつ、蔵としての堅牢さや重厚な佇まいを損ないません。
- 絶妙な視線コントロール(目隠しと見通し)
- 外から蔵の中が見通しにくいためプライバシーや防犯性が保たれる一方で、内側からは外の気配や人の動きをうっすらと察知することができます。
- 意匠性(デザインの美しさ)
- 上下の木目の美しい板張りに対し、中央の細い縦格子がアクセントとなり、単調になりがちな大画面の建具にリズム感と洗練された和の美しさを与えています。
- 頑丈な重厚感と、格子がもたらす軽やかさ・抜け感が調和した、伝統的な日本の建具ならではの意匠美が楽しめます。


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寸法
1350×40×1710






