バンダチ・李朝箪笥の良さ
箪笥は「バンダチ(반닫이)」と呼ばれる、李朝(朝鮮王朝時代)の代表的な収納家具のひとつです。
下部が脚高になっているものもあり、湿気から守る工夫が施されています。
バンダチは上部の蓋が前に倒れる形になっており、衣類や布団、貴重品などをたっぷり収納できる構造です。
堅牢な造り
- 厚い木材を用い、重厚な鉄の金具(蝶番・取手・錠前)が組み合わされているため、長年使っても壊れにくい頑丈さを持っています。
- 鉄金具の装飾には魔除けや吉祥の意味が込められています。
素朴さと美しさ
- 漆や派手な装飾を控えたシンプルな木地仕上げが多く、木目や鉄金具の質感そのものが味わいとなります。
- 時を経た飴色の木肌や鉄金具の錆びが「用の美」を体現しています。
文化的背景と象徴性
- 李朝家具は儒教文化の影響で、質素・清廉を重んじる美意識の中から生まれました。
- バンダチは嫁入り道具としても用いられ、家庭にとって大切な品を守る象徴的な存在でした。




バンダチは 「堅牢さ・実用性・素朴な美・文化的背景」 を兼ね備えた家具であり、単なる収納ではなく「暮らしと歴史を伝える美術工芸品」として価値があります。
寸法 販売価格
830×350×500 40,000円