中村宗尹は、京蒔絵の伝統を受け継ぐ、非常に評価の高い蒔絵師です。その作品は精緻な技術と洗練された意匠で知られ、茶道具の世界では高い人気を誇ります。宗尹の銘があること自体が、骨董品としての価値を大きく高めます。露は儚さや清らかさを表し、日本の美意識に通じるモチーフです。茶席において、こうした自然の情景を表現した意匠は、深い趣を与えます。笹は、竹と同様に、古くから生命力や不変の美、そして清浄さを象徴する吉祥文様として親しまれてきました。また、寒い冬でも緑を保つことから、忍耐や強さの意味も持ちます。
中棗は、茶道の薄茶点前(うすちゃてまえ)で抹茶を入れるための茶器の一つです。抹茶を点てる際に亭主(ていしゅ)と客の間で直接やり取りされる道具であり、茶席の趣を深める重要な役割を担います。使い込むほどに漆器特有の艶が増し、味わいが深まるのも魅力です。




中村宗尹作の露笹蒔絵中棗は、作家性、意匠の美しさ、高度な技術、そして茶道具としての実用性と美術的価値を兼ね備えた、非常に質の高い骨董品と言えるでしょう。
販売価格 25,000円
福岡骨董品 ほんとくの商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。
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