十代 楽吉左衛門(旦入)の魅力と人気
- 技術の高さと端正な作風:江戸時代後期(文化・文政期頃)に活躍した旦入は、歴代の中でも特に技巧に優れ、古作(長次郎や光悦など)の再現や研究に熱心でした。そのため、造形が非常に端正でありながら、どこか気品とシャープさを湛えた作風が特徴です。
- 多様な表現力:黒楽だけでなく赤楽や焼貫などにも優れた手腕を発揮し、茶人の好みに合わせた多彩な表現で高い評価を得ています。

十二代 楽吉左衛門(弘入)の魅力と人気
- 力強く大胆な造形:幕末から明治という激動の時代を生きた弘入は、父である十一代慶入の早世を受け若くして家元を継承しました。その作風は、気概に満ちた力強さと、堂々とした風格が宿るダイナミックな造形が持ち味です。
- 見込みの深い味わい:黒楽の深い黒の中に、手づくね(ヘラ削り)による力強い造形痕や、釉薬の豊かな表情が残されており、使うほどに愛着が湧く温かみと重厚感を兼ね備えています。

黒楽茶碗全体に共通する人気の秘密
- 「わび・さび」の極致:千利休の思想を体現した黒楽茶碗は、光を吸い込むような深い黒一色でありながら、土の温もりや釉薬の縮れ、窯変による微妙な色のグラデーションを見せます。その装飾を削ぎ落としたシンプルさの中に、宇宙的な広がりや深い精神性が感じられます。
- 手に馴染む「ぬくもり」:型を使わず、手とヘラだけで一つひとつ成形される「手捏ね(てごね)」で作られているため、お茶碗自体が人の手の温もりを記憶しています。持ったときに手にしっくりと馴染み、唇に触れる口当たりが非常に柔らかいことも、茶人たちを魅了し続ける大きな理由です。
- 時代を経ても色褪せない「箱書(はこがき)」のロマン:楽家では、共箱(ともばこ)の蓋の裏などに代々の子孫や家元自身による銘や極め(鑑定・署名)が記されることが多く、歴史的血脈の証明や、茶人たちの間で大切に受け継がれてきたストーリーそのものが美術品としての価値を高めています。



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寸法 販売価格
125×125×80 500,000円






