① “白磁の神様” と呼ばれる井上萬二の到達点
井上萬二は「白磁」の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された、日本を代表する陶芸家です。
彼の白磁は、ただ白いだけでなく、
- 濁りの無い澄んだ白さ
- 光を柔らかく反射する透明感
- 磁器土と釉薬の調和が極めて高い
と評価され、世界的にコレクターが多いのが特徴です。
② 丸型壺の造形美
写真の作品は、とても美しい端正な“丸み”と重心の安定感が際立ちます。
● 完璧に近い左右対称のフォルム
丸型は一見シンプルに見えますが、
歪みなく均一な丸みに仕上げるのは極めて難しいとされます。
井上萬二の作品は、この丸みが驚くほど精密です。
● 柔らかい膨らみと陰影
作品の表面にはほんのりとした陰影が出ており、光の当たり方で豊かな表情が生まれます。
特に白磁は光の反射が命なので、
形の良さがそのまま美しさにつながる点が大きな魅力です。
③ 驚くほど薄く均一な作り
井上萬二の白磁は、手に取ると、
- 軽い
- 薄い
- 全体の厚みが均一
という特徴があります。
画像からも、首の部分の精密さや、全体の緊張感が伝わります。
④ 白磁の“静けさ”と日本的美意識
派手な装飾をせず、
白一色で勝負する究極の美が白磁の魅力です。
丸型壺は特に、
- 空間に静けさと品格を与える
- 見るほどに味わいが増す
- 光の変化で表情が変わる
という、侘び・寂びに近い魅力を持ちます。
⑤ 木箱の書付(箱書)の価値
写真の木箱には、
- 「白磁丸形」
- 作者の署名(落款)
が明確に記されており、
鑑定において非常に重要な要素となります。
人間国宝作では箱書があることで、
価値がさらに確かなものになります。
⑥ コレクション性・資産価値の高さ
井上萬二の白磁は需要が高く、
- 美術館級の評価
- 海外のオークションでも落札価格が安定
- 状態が良い作品は上昇傾向
特に「丸壺」は人気が高く、
作品の完成度も高いため資産価値も期待できます。




寸法 販売価格
340×340×270 180,000円






