583A0495

骨董品福岡 九谷焼 明治時代 翁 松竹梅鶴亀

2万種類以上の商品案内

1. 「究極の縁起物」としてのストーリー

この器に描かれているモチーフは、すべて「長寿・繁栄・幸福」を象徴しています。

  • 翁(おきな): 能の『翁』などに由来し、平和な世の中と長寿を祝う象徴です。お写真では箒(ほうき)を持った姿で描かれており、これは「福をかき寄せる」という意味も含まれます。
  • 松竹梅: 冬でも青々とした「松」、しなやかで強い「竹」、寒さの中でいち早く花咲く「梅」。これらは逆境に耐え、清らかに生きる力強さを表します。
  • 鶴亀: 「鶴は千年、亀は万年」の言葉通り、誰もが知る長寿のシンボルです。

これらが一つの器の中に凝縮されているのは、「最高級の祝いの品」として作られた証です。

2. 明治時代ならではの「金彩(きんさい)」の美しさ

明治時代の九谷焼は、海外への輸出用として「ジャパン・クタニ」の名で世界を席巻しました。

  • 緻密な描き込み: お写真を見ると、翁の着物の文様や松の葉、背景の波の線まで非常に細かく描かれています。これは明治期の職人たちが誇った、極めて高い技術力によるものです。
  • 豪華な金使い: 縁取りや衣装にふんだんに使われた金彩は、当時の「彩色金襴手(さいしききんらんで)」というスタイルの特徴です。光を浴びると内側から輝き、空間をパッと明るくする華やかさがあります。

3. 器の内側に広がる「小宇宙」

この作品の大きな魅力は、「器の形を活かした構図」にあります。

  • 鉢の内側のカーブを利用して、まるで風景をのぞき込んでいるような立体感があります。
  • 余白を残しつつも、縁の周囲に施された幾何学模様(唐草や鱗文様など)が全体を引き締め、装飾品としての完成度をさらに高めています。

寸法 販売価格 

270×270×90  10,000円

関連記事

Instagramを始めましたのでフォローよろしくお願いします