1. 圧倒的な「存在感」と空間を支配する力
大皿(おおざら)は、かつてハレの日の宴席や、豪農・豪商の邸宅で人々を魅了するために作られた特別な器です。
- 空間の主役になる力: 現代のインテリアにおいても、床の間や玄関、ギャラリーの展示スペースに一枚据えるだけで、その場の空気を一気に引き締める圧倒的なオーラ(存在感)があります。
- 用の美から観賞の美へ: 単なる食器という枠を超え、絵画(掛け軸や屏風)を飾るのと同じ、あるいはそれ以上の立体的なインテリア美術としての価値を持っています。
2. 器の中に広がる「小宇宙」:山水画の精神性
この大皿に描かれている山水画は、単なる風景描写ではなく、当時の人々が憧れた理想郷(神仙世界)を表現しています。
- 遠近感と物語性: 遠くに見える険しくも美しい連山、手前に配された楼閣(建物)や樹木、そして静かに広がる水面。視線を動かすたびに、まるでその風景の中に自分が吸い込まれていくような奥行きを感じさせます。
- 飽きのこない美しさ: 熟練の絵付師による大胆かつ繊細な筆致は、型紙を使った量産品にはない「動」と「静」の呼吸があり、毎日眺めていても新しい発見があります。
3. 古伊万里ならではの「染付」のグラデーション
白磁の素地に、濃淡の藍色だけで世界を表現する「染付(そめつけ)」の技術が詰まっています。
- 濃淡(だみ)の妙: 遠くの山は淡く、手前の岩肌や木々は力強く濃い藍色で描かれており、青一色とは思えないほどの立体感とグラデーションの美しさが際立っています。
- 時代特有の味わい: 現代の真っ白で均一な磁器とは異なり、当時の少し温かみのある白磁の肌と、特有の深みのある藍色のコントラストが、骨董ファンを惹きつけて yama(やま)ない最大の魅力です。
4. 時代を生き抜いてきた「歴史のロマン」
これほど大きな磁器を焼き上げるのは、当時の技術(薪を使う登り窯)では非常にリスクが高く、歪みや割れが生じやすいものでした。
- 職人技の結晶: 奇跡的な確率で美しく焼き上がり、そこからさらに何百年もの時間を経て、割れずに現代まで受け継がれてきたということ自体に、ロマンと希少価値(プレミアム)があります。
- 景色としての味わい: 表面に見られるわずかなフリモノ(窯の中で付着した灰など)や、時代を経た風合いも、すべてこの皿が歩んできた「歴史の証明(景色)」であり、新品には絶対に出せない唯一無二の魅力です。


ほんとくの商品は1点物です。必ず商品の形・大きさ・色合いを見てご購入ください。
寸法 販売価格
560×560 28,000円





