1. 「ロミオとジュリエット」の巧妙な技法
花瓶は、オレフォスを代表するデザイナーの一人、ニルス・ランドバーグ(Nils Landberg)が1944年に発表した「ロミオとジュリエット」という非常に有名なデザインです。この作品には、オレフォスらしい高度な表現が凝縮されています。
- 立体的な視覚効果: 手前側にロミオ、反対側(背面)にバルコニーに立つジュリエットをエングレーヴィング(彫刻)することで、クリスタルの透明度を活かした奥行きを生み出しています。見る角度によって二人の距離感が変わる、物語性の高いデザインです。
- ニルス・ランドバーグの造形美: 彼は1925年からオレフォスでキャリアをスタートさせ、当初は彫刻師として、後にデザイナーとして活躍しました。この花瓶のような重厚感のある作品から、極限まで薄く仕上げた「チューリップ」シリーズまで、幅広い技術を駆使した名作を数多く残しています。
2. オレフォス・ブランド全体の良さ
- 「光の魔術師」とも称される透明度: オレフォスのクリスタルは、不純物が極めて少ない澄んだ輝きが特徴です。その輝きは「凍った液体」のようだと評されることもあり、北欧の自然を思わせる清廉な美しさを持っています。
- 革新的な技法(グラール、アリエル): 1920年代頃から、ガラスの中に着色した文様を閉じ込める「グラール(Graal)」や、気泡をデザインとして取り込む「アリエル(Ariel)」といった革新的な技法を開発・確立しました。これらは現代でも非常に高い美術的価値を持っています。
- 芸術家と職人の共同作業: オレフォスの成功は、優れたデザイナーと、その意図を具現化する熟練のガラス職人が密接に協力する体制にあります。単なる実用品ではなく、一つ一つが「工芸品」としての質を備えています。
- 北欧デザインの伝統と機能性: 「より美しい日常品を(More beautiful everyday goods)」というスローガンのもと、ノーベル賞授賞式の晩餐会で使用される「ノーベル」シリーズをはじめ、シンプルながら洗練された、生活に溶け込む機能美を追求し続けています。
3. アンティーク・コレクター視点での価値
オレフォス製品は、底面にデザイナーの頭文字、製品番号、ブランド名などが刻印されていることが多く、いつ、誰が手掛けた作品かを確認できる点が、査定やコレクションにおいて大きな魅力となります。1925年のパリ万博でグランプリを獲得して以降、そのヴィンテージ作品は世界中のオークションやアンティーク市場で高い人気を誇っています。


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寸法 販売価格
130×75×200 15,000円





