1. 職人技が宿る「木と金属(銅・鉄)」の複合美
- 指物(さしもの)の技術が光る木工: 水漏れを絶対に防がなければならない木製の槽(水槽)や構造部分は、高度な木工技術や組み木、厳選された木目が活かされています。年月を経て飴色に深まった木肌や、木の縮み・歪みに耐える堅牢な造りには、当時の職人の妥協のない手仕事が宿っています。
- 手打ちの鍛鉄(たんてつ)と重厚な金具: 木製の本体を補強する鉄の留め金具や鋲(びょう)、レバー周辺の青銅(真鍮)製のピストンやノズルなどの金属パーツが、経年変化によって独特の重厚な質感を醸し出しています。木と金属のコントラストは、アンティークとして非常に高い観賞価値を持ちます。
2. 近代化の過渡期(明治期)ならではの歴史的ロマン
- 江戸の伝統から近代への橋渡し: 龍吐水自体は江戸時代中期から伝わる消化器(和式消防ポンプ)ですが、明治時代に入ると、西洋から入ってきた近代消防ポンプ(腕用ポンプなど)が普及するまでの間、改良を重ねながら地域の自衛消防の主力として使われ続けました。
- 地域や組の「絆」の象徴(文字や紋): 本体に描かれた力強い文字(画像に見られる「幸」などの組名や所有者名)には、当時の地域コミュニティや消防組(火消し)が互いの安全を祈り、団結していた生々しい歴史の息吹が感じられます。
3. 動力源が「人(人力)」であることの造形美
- 機能美を極めたレバーと構造: 「水を遠くまで勢いよく吐き出す」という極めて実用的な目的に特化して設計された巨大な押し棒(レバー)や、内部のシリンダー構造は、無駄な飾りのない「究極の機能美」を持っています。人間の力を最大限に水圧に変換するためのレバーの比率や、全体的なプロバランスには、道具としての美しさが備わっています。


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寸法 販売価格
950×550×1300 30,000円






